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テトの獅子舞い ベトナムのお正月は旧暦で行われている。その日は全国で獅子舞いがみられる。大きな獅子頭を一人の男性がかぶり、胴体は一枚の布である。その端をもう一人が持つ。太鼓や銅鑼の音が鳴りだすと、獅子は立ち上がり、激しく頭を左右に振る。胴体の布を握っている男性はその激しい動きにあわせて布を巧みに上下に振る。軽快に動きまわる獅子舞いは、日本と同じように年のはじめの悪魔払いをして町をめぐっている。 |
晒仏節のチャム チベット暦の新年の1月1日から3週間、モンラム(大祈願祭)が行われる。世界の平和と繁栄を祈る法要で、チベット仏教最大の行事だ。15日は無言の仮面舞踏劇チャムが6時間おこなわれる。チャムは悪霊の威力を封じ込めるための儀式を説く宗教劇で、見るだけで功徳を積めるというありがたいもの。ドゥルダという墓の番人である骸骨の舞いが始まった。チベット密教曼陀羅の外周には屍や骸骨が散乱しそれらを食う獣たちがいる。ドゥルダは仏の世界を外敵から守る役目をしている。 |
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オーストリア バード・ミッテルンドルフ 12月5日 アルプス山脈の麓の村バード・ミッテルンドルフでは、クリスマスが近づく12月5日の夜に、クランプスという鬼の群がやってくる。 |
スイス ロールシャッハ 2〜3月のカーニバルの日 スイスの東北部にあるボーデン湖はドイツ、オーストリアの3カ国と国境を分かち合っている。ロールシャッハはそのスイス側の湖畔の港町だ。ドイツ語圏で「ファスナハト」とはドイツ語の「祭りの夜」のことで、カーニバルにあたる。人口1万3000人の町では皆が動物や怪獣の仮面をつけ、にぎやかに楽器を演奏して湖畔の町をめぐる。木彫りの鬼の面からモーツァルトの「魔笛」に出てくる鳥刺しのパパゲーノの仮装まである。町中がひっくり返ったような大騒ぎをして冬の季節を追い払う。 |
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ドイツ フルム・イム・バルト 8月中旬 ドイツの東部、チェコとの国境近くにあるフルト・イム・バルト村は竜退治の伝説で有名だ。祭りの日には村の大通りがそのまま竜の来る道になる。巨大なドラゴンが口から火を噴いて現れた。村人たちが逃げまどうなかで、旅の勇士が馬に乗って攻めかかる。長い槍を竜の口の中へと刺し込み、ついに竜退治に成功する。それを知ったお城の領主は喜んで勇士を迎えて姫をとつがせ、勇士は領主の跡継ぎとなる。おかげで村は婚礼の祝いでハッピーエンドとなる。 |
悪石島は鹿児島県本土と奄美大島の間に点々と連なる吐喝喇(とから)列島の中ほどに位置する7平方キロメートルの小島で、亜熱帯性の樹木と琉球竹で覆われている。悪石島の盆行事は旧暦7月7日から始まり、毎晩、村人たちにより盆踊りが踊られる。16日の盆踊りが終わると、ボゼが出現する。ボゼは村の青年が、体をビロウの葉で覆い、頭にすっぽりと古いカゴの下半分をきって、底を上にし、とがった頭、小さな耳と長い鼻、大きな眉毛をつけた面をかぶる。手と足にはシュロの皮を巻く。このボゼを作るところは女、子供には絶対見せてはいけない。太鼓の合図で3体のボゼが盆踊りの中へ暴れ込んでくる。子供を脅したり、女性を追いかけたり、暴れまわると忽然と消えてしまう。 |
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コートジボアール 7年に1度 セヌフォ族の中のナフィク族の葬送の儀式に登場する最も大きい精霊は、森の中からものすごいスピードで村へとやってくる。牛、イボイノシシ、ワニ、アンティロープの毛皮でつくられた猛牛の姿をした精霊は、ナフィク族の知力と肉体の象徴をあらわしている。恐ろしいうなり声をあげる精霊は高さ1.8m近く、長さが4.5mにもなり、椰子の葉で覆われた村の守護人は機敏に村の中を逃げ回る。時には精霊をあざけるように寝たふりをして、精霊が飛びかかる寸前に逃げ出す。 |
コートジボアール 7年に1度 セヌフォ族は、死者の霊は死の世界と結びついていて、その霊は死者の村に居残り、村や家族たちに災いをもたらす、と信じている。村人たちは、悪霊があの世に送られ、そこで祖先の霊となり村人たちを守ってくれるために、葬送の儀式をおこなう。頭の前と後ろに顔をもったこの霊は、墓場の上をはね回る。ワニの口、イボイノシシの牙を持ちガチョウの羽とヤマアラシの毛で飾られた精霊は、ゆっくりとして優雅な動きで踊り、村に居残る悪霊たちを追い払う。 |
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